NPO法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク

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ひげ博士のおはなし
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第52回 BCGとコロナの話

(2020年9月 No.52より)

皆さん、ひげ博士じゃ。新型コロナウイルス感染症がきっかけとなって”自然免疫”という言葉が市民権を得てきているようじゃ。そのきっかけとなったのはBCGワクチンを接種した国が、そうでない国よりも重症化率が低いことがデータで示されたからじゃな。

特に、Escobarらの報告(1)はBCGワクチン接種をきちんとインデックス化し、社会状況が類似しているヨーロッパ諸国の重症化(死亡)率を比較したところ、極めて強い相関性(R2=0.88)を見出したのじゃ。また、最近、ギリシャの研究グループが、2017~2019年に平均80歳の高齢者にBCGワクチン接種を実施し、その後の感染症と免疫トレーニングを調べたランダム化比較試験の観察結果(2)が報告されておる。簡単に言えば、BCGワクチン接種グループはウイルス性呼吸器感染症に罹りにくいこと、末梢血単球がトレーニングされていることを示した興味深い報告じゃ。BCGワクチン接種はマウスでは自然免疫をトレーニングすることがこれまでも良く知られておったが、高齢者への投与でも確認されたのじゃ。

しかし、BCGワクチンは生きている菌なので、大人への投与は安易にはできない。それなら、安全な経口摂取のLPSで自然免疫トレーニングする方が安心だのう。

(1) PNAS 117: 17720-17726 (2020) https://doi.org/10.1073/pnas.2008410117
(2) Cell 183: 1–9 (2020) https://doi.org/10.1016/j.cell.2020.08.051

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

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